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折敷瀬クレーンの雑学講座

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皆さんこんにちは!

折敷瀬クレーンの更新担当の中西です!

 

 

折敷瀬クレーンの雑学講座

ということで、弊社のお仕事に関する雑学を少しずつお届けします!

 

今回は

海外の資格とその特徴について

 

クレーン工事は、重量物を吊り上げたり移動させたりする高度な作業であり、その技術と安全性は国際的にも重要視されています。クレーン作業のミスが重大な事故につながる可能性があるため、多くの国でクレーンオペレーターには資格取得が義務付けられています。海外では、各国の労働安全基準や産業規模に応じて異なる資格制度が存在し、国際的なプロジェクトでの技術者の需要に応えるために資格の標準化も進められています。

本記事では、海外のクレーン工事に関する資格とその特徴について深く掘り下げ、国際的なクレーン工事の現場で求められるスキルや、資格取得のメリット、そして日本との違いについて解説します。


海外のクレーン資格の重要性

海外のクレーン資格は、各国の安全規制や産業標準に基づいて設計されており、クレーン作業を行うために必要な技術と知識を習得したことを証明するものです。グローバルな建設業界や物流業界では、国をまたいだプロジェクトが増加しており、国際的に通用する資格を保有する技術者が高く評価されます。特に、国際的なプロジェクトに従事する技術者にとっては、現地の法律や安全基準を満たす資格を取得することが必須です。

海外資格を取得する主なメリットは次の通りです:

  1. 国際的な認知度
    海外のプロジェクトで仕事を得るためには、国際的に認められる資格が必要です。特に、英語圏を中心とした資格は、グローバルスタンダードとして評価されています。
  2. 安全意識の向上
    資格取得を通じて、国際基準に基づく安全知識を学ぶことができます。これにより、事故リスクを大幅に低減できます。
  3. キャリアの拡大
    資格があることで、海外での雇用機会が広がり、高度な技術者として認められるチャンスが増えます。

海外の代表的なクレーン工事資格

以下では、海外で代表的なクレーン関連資格を紹介し、その特徴や取得のプロセスについて解説します。

1. NCCCO(National Commission for the Certification of Crane Operators) – アメリカ

NCCCOは、アメリカにおけるクレーンオペレーター資格の標準とされる機関で、OSHA(労働安全衛生局)の基準に準拠した資格を提供しています。

  • 対象となるクレーン
    タワークレーン、移動式クレーン、フォークリフトクレーン、リギング(吊り具装着作業)など、幅広い機種に対応。
  • 特徴
    NCCCO資格は、アメリカ国内のみならず、国際的なプロジェクトでも通用する資格として評価されています。資格取得には、筆記試験と実技試験の両方が必要で、クレーンの操作だけでなく、安全規則や荷重計算についても深く理解する必要があります。
  • 取得方法
    筆記試験(Core Exam)では、クレーン構造、安全性、法規に関する問題が出題されます。実技試験では、指定されたクレーン機種を用いて実際の操作技術を審査されます。
  • メリット
    資格保有者はアメリカ国内のほぼ全ての州で作業が可能となり、国際的なプロジェクトでも高い信頼を得ることができます。

2. CPCS(Construction Plant Competence Scheme) – イギリス

イギリスのCPCSは、建設機械の操作資格を包括的に管理する制度で、クレーンオペレーター資格も含まれています。

  • 対象となるクレーン
    タワークレーン、モバイルクレーン(移動式クレーン)などの操作資格。
  • 特徴
    CPCSは、イギリスの建設業界で最も認知されている資格制度の一つで、厳格な審査基準を持っています。この資格は、操作技術だけでなく、安全管理能力も評価されるため、資格取得者は現場のリーダーシップを発揮できる存在として期待されます。
  • 取得方法
    CPCSカードを取得するためには、一定の実務経験とともに、学科試験と実技試験を合格する必要があります。さらに、カードの有効期限が切れる前に更新手続きを行い、最新の安全基準を学ぶ必要があります。
  • メリット
    イギリス国内の建設プロジェクトで求められる標準資格であり、ヨーロッパ全体のプロジェクトでも高い評価を受けています。

3. LEEA(Lifting Equipment Engineers Association) – ヨーロッパ全域

LEEAは、ヨーロッパを中心に世界中で認知されているリフティング関連資格を提供する協会です。クレーン操作だけでなく、リフティング機器の設計・検査や吊り具の取り扱いに関する資格も含まれます。

  • 特徴
    LEEA資格は、特にリギング作業や吊り具の選定に特化しており、国際的な基準に基づく安全管理能力を証明します。
  • 取得方法
    LEEAのトレーニングプログラムを受講し、筆記試験と実技評価に合格する必要があります。オンラインコースも提供されており、学びやすい環境が整っています。
  • メリット
    多国籍プロジェクトや石油・ガスプラント建設などで、LEEA資格保有者が高く評価されます。

4. HRW(High Risk Work License) – オーストラリア

オーストラリアでは、高リスク作業(High Risk Work)を行う際に必要な資格としてHRWライセンスが設けられています。クレーン操作もこのライセンスの対象です。

  • 対象となるクレーン
    移動式クレーン、タワークレーン、デリッククレーン、リギング作業。
  • 特徴
    オーストラリアのHRWライセンスは、各州ごとに基準が若干異なりますが、全国で統一されたトレーニングと試験が実施されています。安全基準が非常に厳しいことで知られており、資格取得者は高い安全意識を持って作業に従事します。
  • 取得方法
    州政府が認定したトレーニング機関でコースを修了し、試験に合格する必要があります。
  • メリット
    オーストラリア国内の全ての高リスク作業に対応可能であり、移民労働者にとっても雇用機会が広がります。

日本と海外資格の違い

日本のクレーン資格と海外資格を比較すると、以下のような違いがあります:

  1. 国際的な認知度
    日本の資格は国内では通用しますが、海外では国際基準に適合していない場合もあります。一方、NCCCOやCPCSなどの資格は、多くの国で標準資格として認められています。
  2. 安全基準の違い
    海外では特に「ゼロ事故」を目指した厳しい安全基準が設けられており、資格取得には安全管理能力の習得が求められることが多いです。
  3. 更新制度
    日本では資格の有効期限がないものも多い一方、海外では定期的な更新や再教育が義務付けられており、技術者の知識と技能が最新の状態に保たれるようになっています。

結論:グローバルなクレーン技術者としての価値

海外のクレーン資格は、技術者が国際的に通用するスキルを持つことを証明し、グローバルなプロジェクトで活躍するチャンスを広げます。特に、大型インフラプロジェクトや多国籍企業での建設業務に従事する場合、海外資格の取得は大きなアドバンテージとなります。今後のキャリアを広げたい方は、海外資格の取得を検討し、国際的な技術者としての価値を高めてみてはいかがでしょうか。

 

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